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妊活中、自宅で簡単にできる「免疫力を高める」方法 

 抵抗力のある体づくり 

 

「最近なんとなく元気が出ないなぁ..~」「疲れが取れない~」「眠れない..」ぼんやりした表情も多くなって・・

 そんな風に、精神的に気落ちしたり体のあちこちにマイナス要素が起こって体調不良を感じやすくなると、だんだんと自律神経系や女性ホルモンの変動へと悪影響を起こして、免疫力も低下しやすくなっていきます。

 今回は、

 ほんの少しの心がけで妊活中でも「免疫力パワー」を高められる! そんな自宅でも簡単にできる方法を紹介します。

1 ツボ押し&お灸 
2 笑って過ごす
3 温める
4 腸活 ※ 次回へ

 

 

 免疫力を高める事はなぜ大切なの?

 

 例えば、風邪をひいた時にのどが腫れたり、鼻水や下痢などを起こしたりしますね。それらの症状だけで軽くすんでします人もいれば、さらに悪化して発熱してしまう人もいます。
その違いは・・・? 体に備わっている「免疫力パワーの違い」が関係している場合があります

 免疫力とは、細菌やウイルスなどから体を守る力、異物が体内に侵入したらそれらを排除しようとする機能の事です。健康な体を維持できているのは、その免疫細胞と呼ばれる体を守る防衛軍が正常に働いてくれているからなのです。免疫力パワーが高い人は、病気にかかっても打ち勝とうとする抵抗力が高いので病気が悪化する率が低く、また回復するのも早いのです。

出来るだけ免疫力を高めて「強い体」を作っていきたいですね。 

 

 免疫力が下がる原因としては、ウイルスや菌などの病原体の他に、食事、睡眠の質、運動不足、老化とストレスなどがあげられます。生活習慣の見直しをするだけでもだいぶ変わってきますが、老化とストレスに関しては、定期的にメンテナンスを受ける事をお勧めします。

 

 

 免疫力を高める鍼灸

 

 東洋医学の鍼灸施術は、ストレスによる免疫抑制を防止する、免疫系を活性化する事で感染を予防する効果があると言われています。定期的に鍼灸を受けに来られている方からは「鍼を始めてから風邪をひかなくなった」とのお声をよくいただく事もあります。

どんなに健康な人でも変調をきたす事はありますし、筋肉や骨格、内臓や姿勢などの歪みは多少はあるものです。病気や体の不調が起こってからではなく未病の時から定期的に健康維持の鍼灸治療を取り入れる事で、予防していっていただきたいと思います。

定期的なメンテナンスだけなく、免疫UPには日々のケアも大切ですので、時間がなかなか取れないという方は、自宅で簡単にできる方法をご紹介します。

 

 

1 免疫力を高めるには「ツボ押しお灸」も大切

 

 お灸はドラックストアーなどで購入できますし、お灸がない時はツボ押しでもOKです。QOLの向上としてであれば気軽にできますのでのんびりと家でセルフケアしてみてください。

 

やり方

 お灸はやけど、やりすぎに注意してください。※2
ツボ押しは、つぼに中指の腹を当ててゆっくり5秒かけて押し込みます。押し込んだらグリグルと動かさずそのままで、フーと息を吐いてツボが緩んでいくのを確認、そっと指を離します。ゆったりとした気分で行う事で体がリラックスしてくると思います。

期待できる事

 のんびりと行うお灸やツボ押しは、睡眠の質の改善、ストレス軽減、リラックス効果が期待できます。
またお灸でツボを温める事で、血液循環の改善、血の巡りが高まり酸素や栄養が多く運ばれる、疲労物質と老廃物が排出されやすくなって、疲れを緩和するなどにも役立ちます。

注意点

 ツボ刺激をする時には、目的に合わせて適切な位置にツボを取る事が重要です。また、お灸を用いる場合には、やり過ぎると逆効果にもなりますので正しく刺激を入れる事が大切です。医療の代替手段として行う時は、知識や技術が必要になる場合もありますので専門家のアドバイスを受ける事をお薦めします。※2

 

免疫力を高める時に使う ツボ6つ

 ツボは単独でも用いますがいくつかを組み合わせて使う事が多いいです。当院でよく使うツボを6穴ご紹介します。

・大椎(だいつい)

 主に気血の巡りを整えるツボで、 他の穴と組み合わせる事で、①寒熱バランスが悪い時 ②気分がネガティブに傾いた時 ③眠りが浅い時 に用います。

・足三里(あしさんり)

 主に全身の不調を改善するツボで、 他の穴と組み合わせる事で ①リラックスしたい時 ②食欲がない時 に用います。

・照海(しょうかい)

 主に気血の流れを調整するツボで、 他の穴と組み合わせる事で ①卵巣機能・女性ホルモンのバランス調整時 に用います。

・合谷(ごうこく)

 主に上半身の不調がある時に使うツボで、 他の穴と組み合わせる事で、 ①頭痛やめまいの初期 ②痛みを緩和したい時 にに用います。

・手三里(てさんり)

 万能のツボ として多用されています

・隔兪(かくゆ)

 主になんとなく不調、なんとなくだるい時に使うツボで、 他の穴と組み合わせる事で、 ①消化器系の機能低下 ②自律神経系の不調 時 に用います。

 

 

2 免疫力を高めるには「笑う事」も大切

 

 よく笑う人が周りにいると自分もつられて笑顔になったり、素敵な笑顔をする人を見ていると、気分が良くなったりしませんか?

 人は「笑う」だけで、気持ちが落ち着いたり前向きになれたりする傾向にあるようです。

 

 笑うと体ではどんな反応が起こっているのでしょうか?

 脳内では、脳への血流が 高まり働きが活性化して「幸福感」を感じるホルモンの分泌が増えて気分が良くなったり※1、快に関与する神経系が活性化して気力が湧いてきたり、脳波の『α波』が出てきてストレスを緩和した、また、自律神経のバランスも整えるので心と体を安定させる効果があるようです。

 2週間に1回の頻度で落語漫才を30分鑑賞し笑う時間を作ると、『免疫細胞の一種であるNK細胞が活性化されて免疫力が向上した』という研究結果もあります。※3 このように笑うだけで免疫力を高める事ができる事も分かっています。

 

  笑いは心も体も元気にし、健康体へと繋げます  

 

 妊活中は気持ちがどんよりしたりして「笑うなんてできない」と思う時もあると思います。

そんな時は作り笑いでもOK。口角を上げてニッコリ微笑むだけで、顔の筋肉の動きが脳へ伝わり幸せを感じるホルモンが分泌されてポジティブな感情が生まれてきます。 毎日とにかく笑って笑顔を作って、幸福感を高めていきましょう。

 

※1:「幸せホルモン」には、オキシトシン、ドーパミン、セロトニン、、β-エンドルフィンがあります。
 オキシトシン:思いやり愛情
 ドーパミン:やる気意欲
 セロトニン:安心リラックス
 エンドルフィン:高揚鎮痛

 

 

 

3 免疫力を高めるには「体温を上げる」も大切

 

 妊活中の方の中には、35度台の低体温の人がいらっしゃいますが、免疫力が活発に活動するのには体温が36.4度以上が良いとされており、逆に36度を下回るようだと免疫力が3割程度低下するとも言われています。

 温活としてよく使われるカイロや腹巻、また家でのんびりツボ刺激したり入浴するのももちろん体を温めるのには良い方法なのですが、実はそれら外部環境からのアプローチばかりしていてもなかなか改善していきません。

では体温を上げて維持するにはどうすればよいのでしょう。
 それは冷えの入りにくい体を作る事です。

 

    ~すなわち ≒ 体質改善 です

 

 体質改善は案外時間がかかるものなので根気強く継続していく事が鍵となりますので、外部環境からのアプローチと一緒に同時進行で整えていく事が大切です。

 

バランスの良い食事とミネラル、呼吸筋をしっかり使っておいしい空気を体へ、口から取り入れるものを大切に。
筋肉を伸ばしたり適度な筋トレをして良質の筋肉を付ける事、筋肉を動かしてエネルギーを全身へ供給。
自己ケアして日々の癒し刺激を
適切なメンテナンス:蓄積したひずみや巡りの偏りのアンバランスを整える

 

 身体の「内と外」からバランスよく刺激を入れる事で、内臓の働きが活発になり、また骨もしっかりと、手足先が冷えやすい人は末端の血流改善にもつながり寒熱バランスの整った活発な身体が維持できるようになります。

 

 

 

4 免疫力を高めるには「腸活」も大切

 

       次回へ 続く

 

                     記: 加藤