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四十肩・五十肩(ごじゅうかた)の鍼灸治療

 梅雨の時期に入り外気も体内も「湿」が滞りやすくなり、そのせいで体調を崩される方もすくなくありません。季節の変わり目は特に注意しないとと感じています。

先週の事ですが、朝一番にお電話で「腕が上がらなくなってそれ以上上げると激痛が起こる」と問い合わせがありました。

すぐ来ていただいてその日は応急的に肩に鍼治療をしたのですが、その後すぐ痛みが緩和したとお電話をいただきました。その方は39歳の方です。

本来肩関節周辺の痛みの症候群を「五十肩」と総称しますが、最近では「四十歳前後」で来院される方が増えています。

 

 

 

現代医療では原因として、

 

肩周辺にある腱の損傷や炎症、関節の中に石灰が沈着してそれが原因で起こる痛み、肩関節の構造の損傷(それぞれ病名があります)とされています。

 

 

その他にも、

 

運動のし過ぎによる肩の負担、肩を怪我したなど

・・・野球のけが、階段から落ちたなど肩の損傷が原因

 

あとは、若いころの怪我、運動しなさ過ぎ、血流の悪さ、片方の肩で重いかばんを持つなどの癖など

・・・日頃の不良姿勢の蓄積が原因

 

血流が悪い、低体温、虚弱体質

・・・寒邪が原因

 

加齢とともに肩関節の変形、血流の悪さ

・・・加齢が原因

 

 

東洋医学では、「風寒湿の邪気によるもの」「五臓の中野腎と肝の虚証」「気と血の不足」と言われています。

 

「肩が痛い」というだけでも、いっぱい原因があり、どれが原因なのかを気にしてみると以外と自分でも応急対象できると思います。

 

簡単に書いてしまいましたが、

鍼灸の施術をする際は、ただ痛い所に刺しているのではなく、発生した原因を探りながら診ています。

施術を受ける際は、「どんな施術をするのですか」とか「私の体ってどんなですか?」と確認してみるのも、自分の体の癖や状態を知る上でよいのではと思います。