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お灸に関係する「よもぎの葉=ハーブの女王」のすごい効果!

 鎮痛やリラックス効果があり体に温熱刺激を与える事でさまざまな症状を改善すると言われているお灸。このお灸の原料は「もぐさ」と言い、ヨモギの葉の裏にうっすらと付いている綿毛を精製したものです。

今回はお灸にも関係しているヨモギの葉について、国際薬膳調理師で旬レシピクリエイターでもある舟久保琴恵さんに、日常で活用できるできる簡単レシピなどを紹介してもらいました。

 

 春に道端や土手など至る所に生えていて、ほとんど雑草扱いされてしまう「よもぎ」のお話しです。

実はよもぎは『ハーブの女王』と呼ばれるほど、その効能は絶大で、飲んで良し、付けて良し、浸かって良し、嗅いで良し、燃やして良しの五拍子揃った薬草で『病を艾(止)める』という意味から、漢方名では艾葉(ガイヨウ)と呼ばれ、その効能や栄養価の高さから、万能薬とも言われる薬草です。

韓国では「よもぎ蒸し」が600年も前から民間療法として、各家庭で行われていたそうです。日本でも民間療法として古くから切り傷や擦り傷、下痢止めなど外用としても内服としても使われてきました。

 

 よもぎはデトックス食材で、特に春のデトックスにおすすめの植物です。デトックスと言うと、体を冷やすものが多い中、よもぎは体を温めてくれるので、体を冷やしたくない方にはよもぎでデトックスするのがおすすめです。また「緑の血液」ともいわれるクロロフィルが豊富で、造血・浄血・また、抗アレルギー作用などの働きがあります。

 

 そもそもなぜ私たちは体を冷やさないほうが良いのか。。。体が冷えると、血行不良が起こり、生理痛や生理不順、PMS、むくみ、不眠などの不調が出やすくなってしまいます。そうなるとホルモンバランスも崩れ、不妊の原因になったり、肌荒れ、感情のコントロールがしにくくなってしまう、とも言われています。ですから、季節を問わず適度に体は温めておいたほうがいいと考えられています。(ただし夏の暑い時に、過剰な温めは逆に体調を崩してしまうので「適度」がポイントです。

 

 ではどのようによもぎの効能を取り入れればよいのか。。。先程もお話ししたように、よもぎ蒸しが一般的かと思います。最近では自宅でも出来るようになってきましたが、そうは言っても、みんながそう簡単に出来るわけではありません。もっと手軽に取り入れられる方法は。。。

お料理に使ってはいかがでしょう?

 特に今の生が採れる時期は、天ぷらにしたり、塩ゆでしてご飯に混ぜこむのがおすすめです。
また、重層を加えたお湯で1分くらいゆで、10分ほど水にさらしてアクを抜き、水気をしっかり切って、パウダーにして保存しておくことも可能です。
最近ではすでにパウダー状になっている物も市販されているので、よもぎ団子や自家製パンに練り込んだり、パンケーキにも練り込んで使えます。お菓子に入れるの取り入れやすいかもしれません。お菓子はちょっと・・・という方は、パウダー状のものを卵焼きなどに入れても、おいしくいただけます。

 ぜひ、よもぎを生活に取り入れて、冷え知らずの体を作りましょう。

 

国際薬膳調理師/旬レシピクリエイター  舟久保琴恵