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「いい香り」・・なんだか幸せな気分に・・

リラックスしたい時に音楽を流すのは一般的ですが、さらに、アロマやお香・香木で生活の中に香りという彩を添えるなど手軽に楽しむ方も多くなりました。

 

 嗅覚は、五感の中でもより脳に近い場所にあるので、鼻でかいだ「香り」は目や耳からの情報よりも速く脳に伝達され直接記憶として残りやすく、時に体験と結びついてその香りをかいだだけで当時の喜びや幸せ感をよみがえらせてくれます。

 

 道端に咲いているお花のいい香りをかぐと、なんだかちょっと幸せな得した気分になったりしますよね。。。

 和服屋さんの着物の匂は、大好きなおばあちゃんとの記憶と結びついてあれこれ思い出される・・・

 焼きたてのパン、香辛料の効いたカレー、入れたての紅茶、お醤油の焦がしたかおりも「おいしい」という記憶をよみがえらせてくれます。香りだけでも楽しめちゃいますね。

 

 当院に通われている方から「香木の魅力的な香り」について昨年色々と教えていただいていたので、友人を誘って日本橋にある香道の専門店に行ってきました。

日本では室町時代から「香道」と言って、香炉で香木を温めてそこから立ち上がってきた「微かな香り」を鑑賞して楽しむ味わい方がありました。伝統的な芸道 ※1 の一つだそうです。

そちらでは「組香」 ※2 という遊びを体験し、香木の秘められた奥深い魅力に触れてきました。

 

 

 私が鍼灸院でよく使う香りは、妊娠希望の方や不妊鍼灸の方には心を元気にしてくれる柑橘系のオレンジスィート、月経不順の方にはイランイラン」、免疫系浄化作用のユーカリ」です。

個人的には「グレープフルーツ」が大好き。その他、記憶に残したいようなイベントのある時はそれをイメージしながら「新しい香り」を探しに行きます。

前回購入したのは「ゼラニウム」。ローズのような甘くて深みのある香りで、女性ホルモン分泌を高めて心を明るくしてくれると曰われています。香りを記憶や体験とむすびつけて「ゼラニウム&〇〇の楽しかった思い出」として頭の中の引き出しに ・・

 

ちなみに、今年は「檜」、檜のそこはかとない清清しい香りで、また思い出一つ ・・

 

 

 ※1 伝統的な「芸道」:日本三大芸道とは、茶道、華道、そしてもう一つが香道(こうどう)です。香道は他の芸道に比べ認知度は低いですが日本古来の優雅な芸道のひとつです。

 ※2「組香」:何種類かの香木のそれぞれの独特の香りを聞き分けて、ルールに従ってその薫りの種類を当てる競技の総称のこと。