ブログ

妊娠10週に入り「つわり」が出てきたので鍼(はり)灸を受けたいのですが?

「つわり」は、妊娠5~16週頃の初期に見られる生理現象で、主に吐き気や胃のむかつきなど消化器系の症状として現れます。そして、治療が必要になるほどつわりが重症化した状態を「妊娠悪阻」と呼び、約50〜80%の妊婦さんがつわりを経験するのに対して、重篤な妊娠悪阻が見られる頻度は約1〜5%とそれほど一般的ではないようです。

症状の強さは時期によって異なりますが、1~3ヶ月くらいで緩和してくる場合が多いいです。ただし、症状が重い場合、飲食ができない、唾が呑み込めない、立って居られないなどの状態が続く場合には、病院で点滴や吐き気止め薬、入院など対処療法がありますので我慢せず行かれてください。

つわりや妊娠悪阻の原因はまだはっきりとわかっていませんが、妊娠によるホルモンバランスや代謝の変化、妊婦さんの体質などが関係していると考えられています。

 

 

 

つわりの症状の対処療法 

 

つわりは、自然に治る事も多いいですし、妊娠16週頃までには胎盤が完成しますので、その時期が来ればだいぶ緩和してきます。あまり深刻にならず経過を見守りながら、つらい時には安静にし、食べれば収まるのであれば一点食いをしてもいいすし、とにかくストレスを溜めず好きなことをしてなるべく気分転換しながら気持ちを発散させるとだいぶ緩和しますので、上手に過ごしてください。

 

 

 

 ・・当院では・・

 

〇身体をなるべく冷やさない

 妊娠中は体温が1度前後高くなりますので冷えが入りにくいですが、たまに腹部や腰部に冷えが滞っている方がいます。腹巻などして体幹はできるだけ冷やさないようにして、体温より冷たい飲み物や食べ物を控えるようにしてください。お野菜なんかも葉物だけでなく根菜や煮物、お味噌汁等も忘れずに食べるようにすること。

 

 

〇鍼とお灸を用いて

 妊娠初期から出産ギリギリまでの期間、妊婦さんの施術をお受けしております。

 つわりの施術は、お腹※1 や背中、腰などにある反応点と主要なツボに刺激を与えることにより症状を軽減していきます。
 また、お腹に鍼を刺す事に抵抗がある(胎児への影響が気になる)方には、腹部周りには鍼を刺さず、手と足にあるツボから刺激を入れることもできますのでご安心ください(遠通刺という)。

 ※1  腹部に指す鍼の深さは、皮膚を刺激する程度(経絡治療)ですので胎児への影響はありません。

 

 

 

・・当院が初めての方は・・

 

 

〇当院が初めての方は、まず現状のお体の状態を拝見してからになります。施術の対象になった場合は当日お受けいただけますが、状況によっては一度主治医に確認をしていただいてからになる場合があります。ご希望の方は一度お問い合わせください。

※すでに通院されている方は、一緒に診ていきますので来院時にお申し出下さい。

 

楽しいマタニティライフを楽しくのんびり過ごしていただけるようお手伝いさせていただきます。