ブログ

男性不妊といわれました、何か自分達で出来る改善法はありますか?

結婚して4年になります。夫婦仲は良いのでずっとタイミングを取っていたのですが、なかなか結果が出ないので軽い気持ちでフーナーテストを受けましたが結果があまりよくありませんでした。その後、精液検査を受けましたら、運動率が16%と低く奇経率が91%という結果がでてしまい、医師からは顕微を視野に入れた治療をすすめられてしまいました。夫婦で話し合い当分はタイミングか人工授精を取ることにしました。鍼治療や生活習慣の見直しをましたが、他に漢方や体に良いサプリなどあれば取り入れたいとおもっています。改善はできますか?
(chieさん 35才)

 

 

妊娠するため男性側の条件として、

 

①元気な精子がある 

②正常な性機能がある事です。

 

chieさんのだんなさんの場合は①に問題があるようです。検査ははじめてとの事でしたので、再度検査を受けた方がよろしいですが、今回の数値から見ると、確かに自然妊娠するには若干確率は低いかと読み取れます。

 

精液検査の場合は一度の検査では判断できません。ストレスや生活習慣の乱れ、疲労度合いや検査当日の体調などでも増減しますので、少し期間をあけて何度か検査を受けられることをお薦めします。

東洋医学では、男性ホルモンや生殖機能は「腎」の働きと捕え、それを活動させている物質を「腎精」といい、腎精が満ちている事は男性ホルモンが充実していて「妊娠力」を高めると言われています。

 

 

漢方の側面から

 

漢方薬には、生殖機能に関係する「腎」の働きを捕える「補腎精薬」という生薬があります。これは西洋医学で言うと、性腺の調整をする漢方薬で、働きとしては、上位中枢(脳)からの指令を下部(精巣)に伝達して性機能を整えていく「性腺調整の漢方薬」です。よく目にする「精力剤」や「強壮剤」とは若干作用が違います。「補腎精」の生薬には、主に食用蟻、鹿茸や地黄などが用いられてます。特に、「鹿茸」とは育ち盛りの角の事で、精を補うパワーが強いので少々値段は高くなりますが頻繁に使われているようです。

また、男性性器の栄養分として「血」を充実させる事も大切です。「補血薬」として主に、阿膠、当帰、芍薬、竜眼肉などの生薬が使われ「補腎精薬」と併せて出されています。

さらに、元気の原動力となる後天の精と関係の有る「脾胃」の働きを整える「補気薬」とし、人参、黄耆、大棗、甘草などがあります。

精子を元気にする為に腎精を充実させて男性ホルモンの分泌を高めると同時に、自分の弱いところ「肝」「脾」「心」のどこかなのかを確認しながらその調整をし体質改善するのが大切です。

漢方薬ではありませんが、黒い色の食品、黒胡麻・黒豆・昆布・きくらげ牡蠣などは精を補う食品ですので、積極的に摂る事も良いと思います。